
東京:19日付の日経新聞の報道によると、日本オリンピック委員会の山口香理事は、コロナウイルスのパンデミックで選手が満足に準備できないため、東京オリンピックは延期すべきと述べた。
国際オリンピック委員会(JOC)と東京2020組織委員会は、7月24日から予定されている東京大会を予定通り開催すると何度も述べてきた。しかし、コロナウイルスの感染拡大が原因でスポーツイベントや予選大会が相次いで中止になり、予定通りの開催に選手からも疑問の声が上がっている。
日経新聞によると、山口氏は1988年のソウル五輪女子柔道銅メダリストで、大会を予定通り開催するというIOCの主張は選手を危険にさらすと述べたという。
また3月27日に予定されているJOC理事会でこの件を議題に挙げるつもりだと述べた。
同氏は「欧米のニュースを見る限り、選手は通常通りのトレーニングを続けられる状態にない」と語ったという。
JOCからの正式なコメントは得られなかった。
IOC理事の一人は、予定通りに大会を開催すると主張し続けるこの組織を「無責任」といい、IOCの決定は選手の健康を危険にさらすと話す選手もいる。
東京オリンピックは7月24日から8月9日まで開催予定。
ロイター通信