アラブニュースジャパン
東京:サルマン国王は、治療法も予防ワクチンもまだないコロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに関する緊急G20首脳バーチャルサミットの議長を務めた。
日本の安倍晋三首相は、テレビ会議を通じてサミットに出席し、日本における新型コロナウイルス感染の状況について説明した。また、同首相はこの状況に対処するため主に2つのことを主張した。
1つ目は、現在の状況に対応するために、WHOや民間を含む世界の知見を結集して、治療法などの開発を加速させることだ。
2つ目は、G20各国がそれぞれの強みを発揮して、強力な経済財政措置を実施することだ。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関して、安倍首相は、約1年間延期し、遅くとも来年夏までに開催するというIOCのトーマス・バッハ会長との合意に言及した。
さらに同首相は、COVID-19に人類が打ち勝ったことを示すために、オリンピックを完全な形で開催するという自らの決意を表明した。
G20首脳は、この決意に対する理解と支持を表明した。
一方、サウジアラビア大使の上村司はアラブニュースに対し、「最初に、今年G20の議長を務めるサウジアラビア政府に、この危機的な瞬間に臨時のG20バーチャルサミットを主催してくださったことに心から敬意を表したいと思います。私たちは今、史上最大の地球規模の危機に直面しています。今こそ、G20各国が協力し、地球規模の新型コロナウイルスとの戦いを先導すべき時です。」と語った。
「G20トロイカ(G20の現議長国、前議長国及び次期議長国)の構成国として、日本はこの危機に取り組むために他の国々と協力することを熱望しています」と同大使は付け加えた。
「安倍首相は、毎日この状況に対処するために全力で取り組んでおり、ウイルスのさらなる拡散を防ぐための強力な予防策を実施するにあたってリーダーシップを発揮しています。世界がこの危機をできるだけ早く克服できるように心から願います。」