
東京:日本政府は7月から、コロナウイルスのパンデミックによる経済的打撃に対処することを目的とした大規模な景気刺激パッケージの財源に充てるため、国債発行額を1490億ドル増額することになった。2つの政府に近い関係筋が月曜日、ロイター通信に語った。
追加の16兆円(1490億ドル)の国際は、4月から始まる会計年度に129兆円近くの日本国債(JGBs)を販売する政府のこれまでの計画に加えられることになる。
増額分は、2009年、世界的な金融危機の時の景気刺激策の財源に充てるために、日本政府が販売した追加国債の約17兆円とほぼ一致する額だ。
来年度市場で販売される合計額145兆円は、1年間の国債発行額としては4年ぶりの増加となる。
安倍晋三総理は、ウイルスの影響と闘うために、2008年のリーマンブラザーズの破綻後に取りまとめた57兆円のパッケージを上回る大規模刺激策を展開することを約束した。
政府はパッケージの一部を賄うため、来年度の補正予算を発表する予定で、これには国債をさらに発行する計画が盛り込まれていると、関係筋が、公に話すことは認められていないため、匿名を条件に語った。
政府は、40年債、インフレ連動債、流動性供給国債を除く全ての期間の国債の発行を増額する予定だと、関係筋は語った。6ヶ月の国庫短期証券も発行されるかもしれないと、関係筋は述べた。
国債発行を監督する財務大臣は、詳細を詰めるため、今後数日以内に21の市中銀行および証券会社との会議を開き、4月7日に計画を発表すると、関係筋は語った。
コロナウイルスのパンデミックの急速な拡大は、日本経済にさらなる痛みをもたらし、この国の経済は、流行がサプライチェーンを混乱させ、消費を冷え込ませ、東京オリンピックを延期に追い込んだ中、景気後退の瀬戸際に立たされている。
安倍総理は土曜日、今後約10日以内に政府が景気刺激パッケージを取りまとめる予定で、この中には、世帯への現金給付や民間の金融機関が資金繰りの厳しい小規模事業者に無金利で融資できる制度などが含まれることになると述べた。
このパッケージは経済的な痛みを和らげることにつながる一方、同国の経済規模の2倍という、主要経済大国の中では最大規模にまで膨れ上がっている国の借金を増やすことになる。
ロイター通信