Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • 海自ヘリ墜落事故、乗組員への不適切な指示が原因と調査報告書

海自ヘリ墜落事故、乗組員への不適切な指示が原因と調査報告書

東京は近年、米国や他のパートナーとの海軍演習や共同訓練を急速に拡大している。(AFP)
東京は近年、米国や他のパートナーとの海軍演習や共同訓練を急速に拡大している。(AFP)
Short Url:
09 Jul 2024 11:07:02 GMT9
09 Jul 2024 11:07:02 GMT9

東京:乗組員への指示不足とモニタリングの怠慢、そしてコミュニケーション不足が原因で、日本の海自ヘリコプター2機が訓練中に衝突し、乗員8人全員が死亡したと、日本海上自衛隊の報告書が火曜日に発表された。

海上自衛隊のSH-60K偵察ヘリコプター2機は4月、東京から南へ約600キロ(370マイル)の鳥島近海で夜間の対潜訓練中、潜水艦を探知するために同じ模擬目標に向かって飛行中に墜落した。

海上幕僚監部の調査報告書によると、衝突の直前、2機のヘリコプターは別々の場所を飛行しながら、潜水艦を探知するというシナリオに基づいて同じ目標に向かっていた。報告書によれば、2機は別々の艦上士官の指揮下にあり、士官は2機に指示を与えていたという。

どちらにも衝突回避操作がなかったことは、両ヘリコプターが距離を誤って計算したことを示している、と報告書は述べている。そして、直進していたヘリコプターの機首が、同じ高度で時計回りに旋回していたもう1機のヘリコプターの左側面に衝突した、と報告書は述べている。

報告書では、乗組員が十分なモニタリングや情報共有を怠り、2人の指揮官も乗組員との意思疎通や各ヘリへの適切な指示、例えば異なる高度での飛行などを怠っていたと指摘している。

MSOは報告書の中で、乗組員による十分なモニタリング、近接警告システムの設置など装備の改善、担当官間の十分な意思疎通が必要であるとしている。

木原稔国防大臣は記者会見で、「8人の命を奪った事故の調査結果を真摯に受け止め、これ以上犠牲者を出さないという決意のもと、再発防止に全力を尽くす」と述べた。

木原防衛相は、複数のSH-60Kによる飛行訓練は火曜日から再開されると述べた。墜落事故以来、ヘリコプターの訓練は単独飛行に制限されていた。

今回の墜落事故は、日本が2022年の安全保障戦略の下、中国の軍事的主張の高まりに対抗するため、軍備増強を加速させ、日本南西部の島々での防衛を強化することを決定したときに起こった。

東京は近年、米国や他のパートナーとの海軍演習や共同訓練を急速に拡大している。

シコルスキー社によって開発され、シーホークとして知られる双発のマルチミッションヘリコプターは、三菱重工業によって改良され、日本で生産された。報告書によると、事故には機械的な問題はなかったという。日本は約70機を保有している。

AP

特に人気
オススメ

return to top

<