
SNSを通じ投資話を持ち掛ける「SNS型投資詐欺」グループの拠点が摘発された事件で、大阪府警が詐欺などの容疑で逮捕したグループのメンバーは計90人に上ることが24日、府警への取材で分かった。SNS型投資詐欺事件の摘発では過去最多とみられる。
府警特殊詐欺捜査課は23日、大阪市西区などにあるビル4カ所にあるグループの拠点を一斉に捜索。グループのリーダー格、山田吉彦容疑者(43)ら男女8人を詐欺容疑で逮捕した。その後、拠点にいたメンバーらの調べを進め、24日までに残りの82人を逮捕した。
同課は90人から事情を聴くとともに、押収したスマートフォン約1800台とパソコン60台、マニュアルなどの解析を進めて実態解明を急ぐ。
グループの被害者は複数人で、被害額は計約9億5000万円に上る見込み。
山田容疑者らの逮捕容疑は、2~3月に為替相場の上げ下げを予想して投資する「バイナリーオプション」の取引に関する指導料や商材購入名目で、20代女性から約90万円をだまし取った疑い。
JIJI Press