
安倍晋三首相は8日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、同日から在宅勤務などの外出自粛の取り組みが始まっているとして謝意を示した。同時に「皆さまの協力があって初めて1カ月で緊急事態を脱出することが可能となる」と強調した。首相官邸で記者団に答えた。
菅義偉官房長官は記者会見で「情報提供、啓発をはじめ、人と人の接触の削減に向けしっかり取り組んでいきたい。現時点で混乱があったとは承知していない」と説明。1カ月の発令期間を延長する可能性に関し「諮問委員会の意見を聞いた上で判断することもあり得る」との見解を示した。
政府は8日、外出自粛や休業要請に向けた調整を本格化。西村康稔経済再生担当相は対象となる7都府県知事とテレビ会議を開き、今後の対応を協議した。
テレビ会議には、東京都の小池百合子知事のほか、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の各府県知事が出席。西村氏は「皆さんとは強い危機感を共有している。緊密に連携を取りながら対応していきたい」と協力を呼び掛けた。
JIJI Press