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「核廃絶、期待したが」=突然の不出馬、諦めの声も―岸田首相の地元など

岸田文雄首相が辞任を表明したニュースを映し出す東京の大型スクリーンの前を通り過ぎる人々。(ロイター)
岸田文雄首相が辞任を表明したニュースを映し出す東京の大型スクリーンの前を通り過ぎる人々。(ロイター)
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14 Aug 2024 11:08:07 GMT9
14 Aug 2024 11:08:07 GMT9

岸田文雄首相が自民党総裁選への不出馬を突然表明した14日、地元の広島市などでは「核廃絶進展に期待したのに」「誰がなっても同じでは」などと批判や諦めの声が聞かれた。

広島市に帰省中という栃木県小山市の団体職員西岡遥香さん(29)は「昨年5月には先進7カ国首脳会議(G7サミット)を広島で開くなど地元を気に掛ける人だった。観光客も増え、大きな効果があったのでは」と振り返る。

一方、岸田首相が掲げる「核なき世界」に関しては、「被爆国として核廃絶を強く進めてほしかった。ただ、外交面で別の影響が出るのかなとも感じた。時代の流れが大きく変わらないと厳しいかもしれない」とし、目立った進展がなかったことに一定の理解も示した。

広島市西区の会社員男性(56)も「核廃絶に大きな進展がなく、支持が得られなかったのではないか。広島出身の首相なので、核廃絶に向けた足掛かりをつくった上で、次の首相にバトンを引き継いでほしい」と注文した。

広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の箕牧智之理事長(82)は「被爆者として核兵器禁止条約への署名と批准を求めてきたが、かなわなかった。岸田首相にはしっかり議論してほしかった」と批判した。

諦めの声は東京・銀座でも。神奈川県藤沢市の会社員指首太志さん(33)は「支持率は低迷しており、不出馬は仕方ないのでは」と淡々とした様子で話した。自民党を巡る裏金事件に関しては「総裁が変わりうやむやにされるのでは」と危機感を示し、「いいかげんに、カネの流れを透明化した政治を行ってほしい」と厳しい口調で語った。

東京都小金井市の無職白杉恵子さん(68)は、岸田首相の政治について「何がやりたいのか、結局分からなかった」と冷ややかに振り返る。次の首相に関しても「誰がなっても同じでは」と突き放した。

時事通信

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