
マニラ:フィリピンの国防長官は月曜日、南シナ海における中国の行動は「明らかに違法」であると、マニラが漁民への補給任務であったとする日曜日に係争海域で起きた衝突を受けて述べた。
「これは闘争なのだから、中国のこうした行動を予期しなければならない。私たちが繰り返し言ってきたように、明らかに違法である中国のこうした行為を予測し、それに慣れる準備をしなければならない」と、ジルベルト・テオドロ国防長官は記者団に語った。
マニラの南シナ海対策本部は、中国漁船がサビナ浅瀬付近でフィリピン漁民のために食料、燃料、医薬品を輸送していたフィリピン漁船に衝突し、水鉄砲を使用したと非難した。
中国沿岸警備隊によると、フィリピン漁船は「再三の警告を無視し、故意に中国漁船に接近し、衝突した」という。
今回の事件によって、アメリカとフィリピンの間で条約が結ばれることになるのかと問われ、テオドロ氏はこう答えた:「それは本末転倒です。武力攻撃を抑止すること、それがより重要なのです」
ジョー・バイデン大統領を含むアメリカ政府高官は、南シナ海におけるフィリピンの船舶や兵士への武力攻撃に対して、フィリピンを支援するというワシントンの「鉄壁の約束」を再確認した。
「誰もが武力攻撃に集中しすぎている。そうならないように、自分たち自身を十分に強くしよう」とテオドロ氏は語った。
在マニラ中国大使館はコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。月曜日はフィリピンの祝日である。
日曜日の衝突は、数ヶ月にわたる対立の後、信頼を回復し、南シナ海の紛争をよりよく管理するための努力に影を落としていた。
中国は、フィリピン、台湾、マレーシア、インドネシア、ベトナム、ブルネイが主張する地域を含む南シナ海のほぼ全域の主権を主張している。
2016年の国際仲裁裁判所は、中国の主張には国際法上の根拠がないと裁定したが、北京はこれを拒否している。
ロイター