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スーダンの都市で砲撃により11人が死亡、90人が負傷と援助団体

スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊」との戦闘が続く中、ハルツーム上空に立ち昇る煙。(AP)
スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊」との戦闘が続く中、ハルツーム上空に立ち昇る煙。(AP)
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06 Oct 2023 11:10:24 GMT9
06 Oct 2023 11:10:24 GMT9
  • 国境なき医師団によると、この攻撃はオムドゥルマン市で5日に発生した。同国における紛争当事者のどちらによるものかは明らかにしていない。

カイロ:スーダンの紛争都市で激しい砲撃があり、少なくとも11人が死亡、90人が負傷したと、援助団体「国境なき医師団」が発表した。

フランス語の頭文字MSFで知られる同援助団体は6日、X(旧Twitter)への投稿で、オムドゥルマン市カラリ地区で5日に攻撃があったと述べた。死者の中には子供も含まれていたという。

スーダンは4月中旬、アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍率いる軍と、モハメド・ハムダン・ダガロ将軍が指揮する準軍事組織、即応支援部隊との緊張が公然とした戦闘に発展して以降、暴力に見舞われている。

その後、戦闘は国内の複数の地域に拡大し、首都ハルツームと隣接するオムドゥルマンは市街戦場と化した。この紛争はまた、スーダン西部のダルフール地方における民族間暴力を煽ることとなった。

MSFによると、5日の攻撃で負傷した人々は、オムドゥルマンのアル・ナオ病院で治療を受けた。同病院は、同医療団体が運営する医療施設のうちの1つである。

軍も即応支援部隊も、コメントの要請にはすぐには応じなかった。
「9月にはすでに、われわれが支援する病院で発生した7件の大量殺傷事件に対応した。この残忍な戦闘が住民に与えている苦しみは耐え難いものだ」とMSFはXで述べた。

国連が発表した最新の数字によれば、この戦闘により550万人が安全と避難場所を求めて故郷を追われ、430万人がスーダン国内で避難し、120万人が近隣諸国に避難した。

5日の記者会見で、クレメンタイン・ンクウェタ・サラミ国連スーダン人道調整官は、1800万人が人道支援を必要としていると述べた。これまでのところ、国連や援助機関の支援は国内の約360万人にしか届いていない、と彼女はいう。

ンクウェタ・サラミ氏は「スーダンの人々は、ナイフの刃の上でバランスをとっている」といい、この状況を「世界でもっとも急速に拡大する避難危機」と表現した。

国連によれば、この紛争で少なくとも5000人が死亡、1万2000人以上が負傷した。同国の活動家や医師団によれば、実際の死者数はこれよりはるかに多いという。

AP

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