斉藤鉄夫国土交通相は13日の閣議後記者会見で、JR貨物のデータ改ざん問題について「鉄道輸送の安全確保の仕組みを根底から覆す行為で、極めて遺憾だ」と述べた。物流への影響を最小限に抑えるため、物流事業者に連携して代替輸送手段の確保に取り組むよう求めたことも明らかにした。
JR貨物の不正発覚後、一時全ての貨物列車の運行が停止した。順次再開されたが、各地で宅配便の配送に遅れが生じるなど影響が続いている。
斉藤国交相は、今回の不正が車輪と車軸からなる「輪軸」の組み立て作業の際に起きたことを受け、全ての鉄道事業者に緊急点検を指示したことも公表した。30日までの報告を求めている。JR貨物には特別保安監査の結果も踏まえて行政処分を検討する構えで、「輸送の安全確保と再発防止の徹底について厳正に対処する」と語った。
時事通信