日本維新の会の代表選が17日告示され、共同代表を務める吉村洋文大阪府知事(49)ら4氏が立候補を届け出た。5議席減に終わった10月の衆院選を受け、党勢の立て直しに向けた方策が主な争点となる。投開票は12月1日。
立候補したのは届け出順に、吉村氏、金村龍那衆院議員(45)=比例代表南関東ブロック=、空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=、松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区。立候補の届け出は正午に締め切られ、4氏による争いが確定した。
選挙戦は党の本拠地の大阪に地盤を持ち、知名度の高い吉村氏を軸に展開されそうだ。次の政治決戦となる参院選を来年夏に控え、自民党や他の野党との距離感を巡っても論戦が交わされるとみられる。
衆院選で維新は公示前の43議席から38議席へ減らした。大阪の19小選挙区で全勝したが、他地域で得票が伸びず、目標に掲げた「野党第1党」や「全国政党化」を達成できなかった。
維新は衆院選後、党規約に定める所属議員らの投票を行い、代表選実施を決定。執行部の責任を問う声が相次いだことも踏まえ、馬場伸幸代表は不出馬を表明した。
一方、中川貴大東京都国立市議は出馬を断念した。国会議員らの推薦人50人を確保できなかった。