東京:東京電力福島第一原子力発電所からロボットによって回収された放射性物質に汚染された瓦礫のサンプルを分析するには、半年から1年かかると運営会社が木曜日に発表した。
この分析によって、放射能レベルや燃料デブリの化学構造が明らかになる可能性がある。
東北地方にある福島第一原発には、地震による津波が世界最悪の原発事故を引き起こしてから13年以上経った今も、約880トンの危険物が残っている。
先週、0.7グラム(0.02オンス)弱(レーズン1個分)のサンプルが分析のため東京近郊の研究所に届けられた。
このサンプルは、技術的な問題で何度も中断されたトリッキーな作業で、伸縮可能なロボット装置によって原子炉から取り出された。
東京電力の小野明・廃炉対策部長はブリーフィングで、この物質を完全に調べるには「半年から1年はかかるだろう」と語った。
「そもそも燃料デブリがどのように形成されたのか、また、今後大規模に燃料デブリを除去する際に注意すべき点について、さらに啓発するデータを得られると確信しています」と小野所長は付け加えた。
サンプルの大きさは「極めて小さいが……今日の分析技術がいかに進歩しているかを考えれば、そこから得られる情報はたくさんある」と彼は言った。
2011年、大津波に襲われた福島原発では、6基の原子炉のうち3基がメルトダウンした。
日本は昨年、震災以来蓄積されたオリンピックプール540杯分の原子炉冷却水の一部を太平洋に放出し始めた。
AFP