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ガザとスーダンの戦争が世界2億8000万人に影響を与える飢餓危機を引き起こす

2024年3月11日、ガザ地区南部のラファで、ラマダン初日のイフタール食前に慈善団体から寄付された食料を集める避難民のパレスチナ人。(AFP=時事)
2024年3月11日、ガザ地区南部のラファで、ラマダン初日のイフタール食前に慈善団体から寄付された食料を集める避難民のパレスチナ人。(AFP=時事)
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25 Apr 2024 12:04:40 GMT9
25 Apr 2024 12:04:40 GMT9
  • 世界の食料不安に関する新報告書、2024年の見通しは「暗い

アラブニュース

ジェッダ:国連機関や開発団体が水曜日に発表したところによると、ガザとスーダンの紛争が食糧安全保障の危機を引き起こし、昨年は世界で2億8000万人以上が急性の飢餓に苦しんだ。

食料安全保障情報ネットワーク(Food Security Information Network)の報告書によると、経済的ショックも犠牲者数に拍車をかけ、2022年比で2400万人増加した。

今年の世界的な見通しを「暗い」としたこの報告書は、国連機関、EU、政府・非政府組織からなる国際連合のために作成された。

食糧不安とは、原因や期間の長短にかかわらず、人々が生命や生活を脅かす食糧不足に直面することと定義される。より多くの地域が「新たな、あるいは激化したショック」に見舞われ、スーダンやガザ地区など「主要な食糧危機の状況において顕著な悪化」が見られたと、国連食糧農業機関の高官フルール・ウータース氏は述べた。

世界食糧危機ネットワークによる2016年の最初の報告以来、食糧不安に苛まれる人々の数は1億800万人から2億8200万人に増加したとウータース氏は述べた。また、影響を受けている人口に占める割合は、11%から22%へと倍増している。

アフガニスタン、コンゴ民主共和国、エチオピア、ナイジェリア、シリア、イエメンでは、大規模な食糧危機が長期化している。国連事務総長のアントニオ・グテーレスは、「豊かな世界で、子どもたちが餓死している。戦争、気候の混乱、生活費の危機が不十分な対策と相まって、2023年には約3億人が深刻な食糧危機に直面する。資金が必要性に追いついていないのです」と述べた。

報告書によると、紛争や治安不安の状況が急性飢餓の主な原因となっている。2024年については、進展は敵対行為の終結にかかっているとウーターズ氏は述べ、例えばガザやスーダンに人道的アクセスが可能になれば、援助によって危機を迅速に緩和できると述べた。

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