東京:ロイド・オースティン米国防長官は火曜日、石破茂首相と会談する予定である。
オースティン氏は、ドナルド・トランプ次期米大統領の「アメリカ・ファースト」政策によって形作られる新時代に向けて主要同盟国が準備を進める中、この地域への最後の公式訪問となりそうな石破茂首相と中谷元防衛相に会う。
中谷元防衛長官は月曜日、東京の南、横須賀沖に配備されている空母ジョージ・ワシントンでのスピーチで、中国がもたらす脅威について述べた。
「中国人民共和国(People’s Republic of China)という正式名称のイニシャルを使いながら、「中国人民共和国は、ルールに基づく国際秩序を変える意図を持ち、ますますその能力を高めている世界で唯一の国だ」
「だから、我々はこの地域、この地域が航行の自由と、いつでも好きなときに空と国際航空路を飛行する能力に対して開かれたままであることを望んでいる」とオースティン氏は言った。
「我々は同盟国やパートナーと協力し、それができるようにするつもりだ」
日本には約54,000人の米軍兵士が駐留しており、そのほとんどが台湾の東に位置する沖縄に駐留している。月曜日以降、台湾周辺の軍事活動が活発化していることから、台湾を自国領土と主張する中国による訓練ではないかとの憶測を呼んでいる。
オースティン氏はまた、イスラム反体制派が数十年にわたる残忍な支配の末にバッシャール・アル・アサド大統領を失脚させたシリア情勢についても語った。
「これが展開するにつれ、ISISのようなこの地域の勢力が、この機会に乗じて能力を取り戻そうとする可能性がある」とオースティン氏は述べ、アントニー・ブリンケン米国務長官のコメントと同じであった。
国防総省によれば、オースティン氏の日本訪問は、国防長官として13回目のアジア太平洋地域訪問となる。
来月就任するトランプ次期大統領は、彼の後任に元軍人でフォックス・ニュースの司会者であるピート・ヘグセス氏を起用したいと考えている。
アナリストたちは、トランプ氏の保護主義は、この地域の安全保障のためのワシントンからの資金が減ることを意味し、投資家たちは日本が自国の軍事力をアップグレードすることに賭けるだろうと予測している。
日本はすでに、軍事費をNATOの基準であるGDPの2%まで倍増させようとしている。
先週、韓国の尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領が短期間の戒厳令を宣言し、それに伴う政治的混乱が起こったため、予定されていたソウル訪問がオースティン氏の旅程から外されたと報じられている。
東京大学経済安全保障研究所の河合大輔副所長は、AFP通信にこう語った。「アジア歴訪の価値を著しく損なうものだ」と。
しかし、退任する国防長官の訪問は、ワシントンにとって「トランプが政権に返り咲いた後でも日本を見捨てないことを最も近い同盟国に保証するチャンスであることに変わりはない」と河合氏は語った。
東京はまた、「トランプ次期大統領が政策を変更する余地を少なくする」ために関係を強化することを望んでいる、と彼は付け加えた。
オースティン氏は今回の会談を、トランプ氏がウクライナへの援助を「おそらく」削減すると発言した後でも、ウクライナへの支援を続けるよう日本に迫るチャンスだと考えているようだ。
先月、石破氏はトランプ氏と「率直な議論」をすると述べ、「自由で開かれた太平洋」を確保するためには協力が不可欠だと語った。
AFP