
日本に停泊中のイタリアのクルーズ船の乗員から60人近くのコロナウィルス感染者が確認された事を、土曜、国内のメディアが報じた。
NHKの報道によると、乗員の検査は現在全て完了したが、新たな感染確認によりコスタ・アトランチカ号の感染者は約150人となった。623人の乗員のほぼ1/4にあたる。テレビ朝日によると陽性となったのは57人の乗員。
日本の一部地域で病床が不足しているなか、長崎に停泊中のクルーズ船での感染クラスターが発生している。日本国内の感染例は合計で12,800人を越え、約345人が亡くなっている。
NHKによると、コスタ・アトランチカ号の感染者のうち、医療機関に収容されたのは乗員1人だけで、他は軽い症状か無症状のため船内にとどまっている。長崎の当局からはコメントはなかった。
クルーズ船は、予定されていた中国での修理がパンデミックのため実施できなくなった後、修理と整備のため2月から日本に停泊していた。長崎の当局は、クルーズ船が到着した際に検疫を実施し、乗員には病院以外では岸壁を越えて出歩かないよう指示していた。
しかし、県の関係者が今週前半に話したところによると、何人かの乗員が知らずに外出していたため乗員の詳細な動きを追跡していた。
今回のクルーズ船での感染は、今年初めにクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港停泊中に700人以上の乗客と乗員がウィルス検査で陽性となった事態をなぞるものとなっている。
ロイター