
安倍晋三首相は29日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言に関し、「5月6日にこれで終わったと言えるか、依然厳しい状況が続いている」と述べ、全面的に解除することは難しいとの見通しを示した。「今、ここで判断することはできない」として、近く専門家の意見を聴いて最終判断する考えも示した。立憲民主党の蓮舫参院幹事長への答弁。
これに先立つ衆院予算委員会で、首相は緊急事態宣言の実効性を高めるための新型インフルエンザ対策特別措置法の再改正について、「今の法制で十分に収束が見込まれないのであれば、新たな対応も考えなければならない」と表明。
一方で外出自粛要請に国民の協力が得られていると指摘し、慎重に検討する意向を示した。国民民主党の玉木雄一郎代表への答弁。
JIJI Press