
強風のため、事故を起こした福島原子力発電所は木曜日、廃炉に向けた重要なステップである処理水タンクの解体を開始することができなかった。
東京電力広報担当の的場達也氏はAFPに対し、「強風のため、処理水タンクの解体は延期された」と述べた。
「天候次第では、明日から作業を開始する可能性もある」と彼は付け加えた。
この一歩は、2011年に大津波に襲われメルトダウンした北日本の原発を廃炉にするという、東京電力の数十年にわたるプロジェクトにおける一里塚と見なされた。
東京電力は木曜日、原子炉から取り出す核燃料の残骸を保管するスペースを確保するため、一部のタンクを撤去する作業を開始する予定だった。
東京電力は2011年の事故以来、原子炉を冷却するための水とともに、地下水、海水、雨水を合わせた約130万トンの水を保管してきた。
水はさまざまな放射性物質を除去するためにろ過されているが、原発の大部分を占める1,000以上のタンクの中に残っている。
東京電力が2023年8月に原発の貯蔵水を太平洋に放出し始めてから、タンクの廃棄が可能になった。
タンクを撤去した後、東電は原子炉内から取り出す非常に危険な溶融燃料の残骸を保管する施設を建設する予定だ。
AFP