
東京:日本の外務省が委託した世論調査によると、中東諸国の回答者の84%が、日本の中東開発のための経済・技術協力を「非常に有益」または「やや有益」であると評価した。
この世論調査の目的は、日本が特定の国々にどのような印象を与えているかを調べることだった。中東からはエジプト、イラン、ヨルダン、サウジアラビア、チュニジア、トルコ、アラブ首長国連邦の7か国が選ばれた。類似の調査は、アメリカやヨーロッパの一部の国々でも実施された。
調査結果は概ね前回の調査と同様だったが、「日本が国際秩序の安定に果たす役割」に関しては69%が「非常に重要な役割を果たしている」または「やや重要な役割を果たしている」と回答し、前回の調査より5ポイント低下した。
日本は「平和を愛する国」として高い評価を受け、81%の回答者が日本の平和国家としての歩みを評価すると答えた。
日本との関係に対する肯定的な印象はやや上昇し、「非常に友好的」または「やや友好的」と見なす回答者は76%から78%に増加した。また、日本を「非常に信頼できる」または「やや信頼できる」と答えた人は75%だった。
経済面でも日本は高評価を得た。「日本が世界経済の安定と成長に果たす役割」については、79%の回答者が「非常に重要」または「やや重要」と回答した。
アメリカで行われた調査では、防衛に関する回答がドナルド・トランプ大統領の見解と矛盾するような結果となった。日米安全保障条約について、日本は自国の防衛能力を強化すべきだと答えた人は33%にとどまり、34%が現状維持を支持した。
アジアにおけるアメリカの最も重要なパートナーとして、日本は1位に選ばれたが、日本を「信頼できるパートナー」と見なした回答者は77%にとどまった。
ヨーロッパ諸国(フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、イギリス)での調査では、「日本が国際秩序の安定に果たす役割」を「非常に重要」または「やや重要」と評価した人は60%にとどまった。
同様に2019年、アラブニュース・ジャパンが18カ国で実施したYouGov世論調査によると、アラブ人は日本人を高く評価しており、勤勉(回答者の61%)、整理整頓(54%)、時間厳守(42%)、礼儀正しい(30%)といったポジティブな属性を連想している。 世論調査では、アラブ世界全体の日本に関する知識はトピックによって異なるが、日本に対する全体的な認識は肯定的で、年齢が上がるにつれて高くなることが示された。