

バンコク: バンコクで建設中の高層ビルがマグニチュード7.7の地震で倒壊した。
ソーシャルメディアに流されたドラマチックなビデオには、クレーンのある複数階建てのビルが粉塵の中に倒壊し、見物人が悲鳴を上げて逃げ惑う様子が映っていた。
警察はAP通信に対し、バンコクの人気スポット、チャトゥチャック・マーケットの近くで現場に駆けつけており、倒壊時に何人の作業員が現場にいたのか、すぐにはわからないと伝えた。
バンコクでは正午にマグニチュード6.4の強い余震があり、建物から避難している人々は、さらに余震があった場合に備えて外にいるよう注意された。
「突然ビル全体が動き出し、すぐに悲鳴が上がり、パニックになりました」と、スコットランドからの旅行者で、バンコクの数あるショッピングモールでカメラ機材の買い物をしていたフレイザー・モートンさんは語った。
「最初は平静を装って歩いていたのですが、ビルが本当に動き出し、たくさんの叫び声、パニック、エスカレーターを逆走する人、モールの中でぶつかり合う音がたくさんしていました」
バンコクのダウンタウンにいた何千人もの人々と同じように、モートンさんはベンジャシリ公園に避難した。
「外に出てからビルを見上げると、ビル全体が動いていて、埃と瓦礫が舞っていた。大混乱だった」
米国地質調査所とドイツのGFZ地球科学センターによると、地震はミャンマーを震源とする10キロの浅いものであったと速報で発表された。
フェイスブックのソーシャルメディアに公開された動画や写真によると、同国第2の都市で震源地に近いマンダレーでは、地震により旧王宮の一部や建物が損壊した。
この地域は地震が多いとはいえ、一般的に人口が少なく、ほとんどの家屋は低層建築である。
マンダレーの南西に位置するサガイン地方では、築90年の橋が崩落し、マンダレーとミャンマー最大の都市ヤンゴンを結ぶ高速道路の一部も被害を受けた。
地震発生時、ヤンゴンの住民は慌てて家を飛び出した。負傷者や死者の報告はない。
首都ネピドーでは、地震により宗教的な祠の一部が倒壊し、いくつかの家屋も被害を受けた。
バンコクでは、午後1時30分頃に地震が発生し、建物内で警報が鳴り響き、驚いた住民が高層マンションやホテルの階段から避難した。
バンコク首都圏には1700万人以上が住んでおり、その多くが高層マンションに住んでいる。
高層ビルの屋上プールの水が揺れながら横に流れ落ち、多くのビルから瓦礫が落下し、長く続いた地震が街を揺らした。
バンコク在住のハンガリー人、ズズサンナ・ヴァリ=コヴァックスさんは、地震が起きたときレストランで食事を終えたところだった。
「主人は高層ビルにいたので、もっとひどいと思います」
タイ防災省によると、地震はタイのほぼすべての地域で感じられたという。
ペートンタン・チナワット首相は緊急会議を招集し、地震の影響を評価した。
AP