

硫黄島: 日本の天皇陛下は月曜日、硫黄島を訪問し、80年前に第二次世界大戦で最も過酷な戦いのひとつとなったこの島で亡くなった人々に敬意を表した。
戦後生まれの徳仁天皇と雅子殿下の硫黄島訪問は初めてである。両陛下は3つの慰霊碑で祈りを捧げ、遺族代表や元島民の子孫と面会する予定だった。
第二次世界大戦の終結から80周年を迎えた2月、65歳の誕生日を迎えた徳仁天皇は、戦時中の歴史を記憶し、若い世代に悲劇を伝えることの重要性を強調した。
日本は祖父である裕仁天皇(当時)の名において戦争に参戦し、アジアの広い地域を侵略した。
現在の正式名称が硫黄島(いおうとう)であるこの島は、日本兵とアメリカ兵が戦争で最も激しい戦いのひとつで対峙した場所である。
硫黄島の戦いは1945年2月19日から3月26日まで続き、アメリカは日本本土に進攻するための重要な戦略的要衝を掌握しようとした。米国は数日で日本軍を制圧するだろうと予想していたにもかかわらず、日本兵は地下トンネルを使って5週間抵抗し、多くの小説や映画にもなった。
21,000人以上の日本軍と7,000人近くの米軍のほぼ全員が死亡した。日本軍の遺骨の半分以上はいまだに行方不明である。硫黄島の住民1,100人は、軍属として徴兵された103人を除き、全員日本本土に強制疎開させられた。旧島民とその子孫は、慰霊行事のために島を訪れることは許されているが、居住することは許されていない。
天皇の硫黄島訪問は、3月下旬に日米合同で硫黄島の戦いの終結を記念する慰霊祭が行われた約10日後のことである。
石破茂首相と中谷元・防衛大臣は、ピート・ヘグセス米国防長官や他の政府関係者、戦闘を生き延びた退役軍人たちとともに、日米双方の戦没者を追悼した。
AP