
東京:被災した福島原子力発電所内から放射性物質に汚染された瓦礫を除去する2回目の試みが完了したと、原子力発電所の運営会社が水曜日に発表した。
危険なほど高い放射線レベルは、2011年に巨大津波に襲われた原発から溶融した燃料やその他の瓦礫を取り除くことが、数十年にわたる廃炉プロジェクトの中で最も困難な挑戦であることを意味する。
マグニチュード9.0の地震によって引き起こされた津波の後、史上最悪の原発事故の現場となった発電所内には、約880トンの危険物がある。
発電所を運営する東京電力は、ちょうど1週間前に始まった2回目の瓦礫撤去作業が、水曜日の朝の時点で「完了した」と発表した。
政府の林芳正官房長官は記者団に対し、瓦礫の「特性と分布」をよりよく理解するため、「前回のサンプリング場所とは異なる場所から瓦礫を除去した」と述べた。
東京電力は11月、特別に開発された伸縮可能な装置を使用して、最初の試行的除去を完了した。
重さ0.7グラム(0.02オンス)弱(レーズン1個分)の最初のサンプルは、分析のために東京近郊の研究所に送られた。
「最初のサンプリングで採取された瓦礫の詳細な分析」は、東京電力が本格的な除去を行う方法を検討する中で、将来の廃炉作業に役立つだろう」と林氏は述べた。
米国の原子力専門家レイク・バレット氏(福島原発事故処理に関する日本の特別顧問)はAFPに対し、これ以上の瓦礫の除去は困難だが不可能ではないと語った。
バレット氏は、「原子炉の下には、ほとんど魔女の酒と言えるような複雑なものがある」と語った。
「これまでにないロボットを開発しなければならない。しかし、基本的な技術はある」
福島原発の6基の原子炉のうち3基が、2011年の大津波でメルトダウンした。
2023年、日本は原発で集められたオリンピックプール540杯分の処理済み廃水の一部を太平洋に放出し始めた。
この動きは国際原子力機関(IAEA)によって承認されたが、その結果、中国は日本の水産物の輸入を禁止し、後にロシアも追随した。
今月中国は、2月に福島原発の近くで独自に採取した海水と海洋生物のサンプルに異常は見られなかったと発表した。
しかし北京は、輸入禁止を解除する前にさらなる検査が必要であると指摘した。