
東京:ロシアの指導者ウラジーミル・プーチンが、暗殺された日本の元首相の未亡人、安倍昭恵氏をもてなしたとクレムリンが発表した。ドナルド・トランプ(当時)次期アメリカ大統領がマー・ア・ラゴで彼女を迎えてから5ヶ月後のことだった。
安倍昭恵氏は公式の立場でロシアにいたわけではなく、モスクワとの関係が冷え切っている東京は、62歳の安倍昭恵氏の訪問について情報はないと金曜日に発表した。
木曜日に発表されたクレムリンの英文声明によれば、プーチン氏は「両国間の平和条約」を締結することが故安倍首相の「夢」だったと語った。
「現在の状況は異なる。今日はその点については触れない」とプーチン氏は述べ、安倍夫人に花を手向け、大統領専用リムジンでボリショイ劇場のバレエ鑑賞に出かけたと報じた。
プーチン氏は2016年、安倍元首相の故郷である山口県を訪問したが、日露関係は2022年のウクライナ侵攻以来、急激に悪化している。
9月にインドのナレンドラ・モディ首相とも会談した安倍昭恵氏は、亡き夫がプーチン大統領と会った回数は27回以上だったと語った。
「ウクライナをめぐる困難な情勢が始まった後も、夫はあなたとの面会を希望していたことを付け加えておきます。惜しむらくは、状況がそれ以上の会談を妨げたことです。彼の命は短かく終わりました」とクレムリンは安倍夫人の言葉を引用した。
日本の裕福な家庭に生まれた彼女は、1987年に安倍氏と結婚し、2006年から7年、2012年から20年の首相在任中に頭角を現した。
日本で最も長く首相を務めた安倍氏は、国際的な同盟関係の構築と「アベノミクス」経済戦略で知られ、日本で最も知名度の高い政治家のひとりとなった。
2022年7月8日、選挙集会で演説中に銃撃され死亡した。
安倍氏はトランプ米大統領の第1期政権時代にも親密で、2023年にトランプ米大統領が一時置き忘れを認めた金色のゴルフクラブを贈った。
AFP