
ソウル:韓国で発生した史上最悪の航空機事故の被害者の家族は、事故の原因をパイロットの操縦ミスとした政府の報告書を非難した。代表者が火曜日に述べた。
ボーイング737-800型機は昨年12月29日、タイから韓国の西南部へ向かっていたが、ムアン空港でコンクリート壁に激突し、炎上して爆発。179人が死亡した。
韓国国土交通省は、事故調査の暫定結果を週末に公表する予定だったが、遺族が「誤解を招く可能性がある」と反対したため、ブリーフィングを中止し、報告書を公表しなかった。
報告書は、鳥の衝突で右エンジンが損傷したが、パイロットが誤って左エンジンを停止させたとしている。遺族の代表で報告書を見た人物が述べた。
この誤操作により、エンジンが完全に停止し、着陸装置システムが故障したとのことだ。
パイロットは「エンジン2番(右エンジン)を停止させよう」と述べたが、飛行データ記録装置には実際には左エンジンが停止されたと記録されていたと、報告書は指摘している。
「コクピットボイスレコーダーやフライトデータレコーダーを直接見た人や聞いた人はいない」と、被害者家族の代表であるキム・ユンミ氏は述べた。
「私たちはその点について適切な説明を受けていない。それを聞く必要がある。私たちはその権利がある」と彼女は付け加えた。
済州航空のパイロット組合も報告書を批判し、調査結果に「強く憤慨している」とし、「パイロットに責任を転嫁する悪質な試みを断固として拒否する」と述べた。
この調査結果は、事故の原因を依然として調査中の韓国と米国の捜査当局による継続的な調査の一部である。
鳥の衝突(両エンジンから羽と血痕が発見された)、着陸装置の故障、滑走路のバリアなどが考えられる原因として挙げられている。
最終報告書は来年 6 月に発表される予定だ。
AFP