
ソウル:金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の強力な妹は月曜日、韓国の自由主義的な李在明(イ・ジェミョン)大統領の和平の申し出に対する最初の反応として、北朝鮮は韓国からのいかなる政策や和解の提案にも関心がないと述べた。
北朝鮮の与党幹部であり、指導者の代弁者とされる金与正氏は、李大統領の韓米安全保障同盟へのコミットメントの誓約は、彼が敵対的な前任者と変わらないことを示していると述べた。
「韓国が感傷的な言葉で(自国の行動の)すべての結果を覆すと期待するなら、これ以上の誤算はないだろう」と金氏はKCNA通信のコメントで述べた。
保守強硬派の尹錫烈(ユン・ソクヨル)政権が戒厳令に失敗したことを受けて実施された臨時選挙で勝利し、6月4日に就任した李大統領は、ここ数年で最悪の水準に達していた平壌との関係を改善すると宣言した。
緊張緩和を目的としたジェスチャーとして、李大統領は国境を越えて反北プロパガンダを流す拡声器放送を停止し、平壌を怒らせていた活動家によるビラの投函を禁止した。
北朝鮮政府高官の金氏は、これらの動きは韓国による悪意ある活動の裏返しに過ぎず、そもそも開始されるべきではなかったと述べた。
「言い換えれば、われわれの評価に値するものでもない」と彼女は言った。
「ソウルでどのような方針が打ち出され、どのような提案がなされようとも、われわれは関心がなく、韓国と同席することもなく、議論することもないという公式の立場を改めて明確にする」
南側では、北側が前向きに対応し、対話に再び応じる意欲を示すかもしれないという慎重であるが楽観論がある。特に平壌も拡声器を停止した際、李大統領は予想よりも早い動きだと語った。
一方李大統領は、ドナルド・トランプ大統領が一連の主要貿易相手国に対して脅した懲罰的関税を回避するため、ワシントンと厳しい交渉を行っている最中である。
「政治、経済安全保障、文化の分野での努力を通じて、血で結ばれた韓米同盟を強化していく」と、李大統領は日曜日の朝鮮戦争休戦記念日を記念する発言で述べた。
北朝鮮もこの記念日を「戦勝記念日」と呼び、平壌でパレードなどの行事を行ったが、国営メディアの報道によれば、例年に比べて規模は比較的小さかったという。
南北双方と、1950年から53年にかけての朝鮮戦争の主要交戦国である米中両国は、平和条約に調印していない。
ロイター