
アラブニュースロンドン
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アラブニュースジャパンが行ったレバノンにおける日産の法定代理人Sakher Hachem氏とのインタビュー音声記録
アラブニュースが日産弁護士とのインタビュー録音を公開した。これは同弁護士が、国際通貨基金(IMF)によるレバノン救済措置がかつての大物実力者カルロス・ゴーン被告の日本送還を条件としていたということを否定したことを受けたもの。
前日産自動車会長ゴーン被告は昨年12月に日本からベイルートへ逃避行し、そこで財政上の違法行為により起訴されている。
5月30日(土)にアラブニュースジャパンに掲載された記事によると、日産の在ベイルート弁護士Sakher El Hachem 氏は、IMF による数十億ドルのレバノン救済措置はゴーン被告の日本送還が条件となっていると述べた。
同弁護士は、IMF によるレバノンへの財政支援には日本の合意が必要だったと言った。レバノン高官らが彼に「ゴーン被告を日本へ送還すれば、日本はレバノンに財政援助をするだろう」と語っていたと言うのだ。
同弁護士は、「日本はレバノン当局にゴーン被告の引き渡してを望んでおり、それができないならレバノンへの財政援助を行わない、ということで日本は合意しました。日本はIMFメンバーの主要出資国の一つであり、もし日本がレバノン援助を拒否すれば、ゴーン氏を送還するまでIMFはレバノンに融資をしないでしょう」と述べた。
5月30日(土)、El Hachem 氏はそのコメントについて否定し、「新聞記者に話をしたのは、4月30日にレバノンで法廷尋問があるはずだったが、コロナウィルスのパンデミックでそれが延期に なったと言うことだけだ」と述べた。それに対し、アラブニュースはインタビューの録音を公開し、その中でEl Hachem 氏本人による前述の発言がはっきりと聞き取れる。
日本はゴーン被告(66)が自宅軟禁から逃亡してレバノンへ渡った後、逮捕令状を発令している。