新型コロナウイルスの新規感染者数が急増していることから、東京都知事は水曜日、今週末の4連休中の外出を自粛するよう都民に要請した。

東京都では新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻な警戒レベルにあり、専門家は感染が急速かつ広範囲に拡大していると警告している。

「感染は若者だけでなく、中高年にも広がっている」と小池百合子東京都知事は感染症の専門家との会合で述べた。

「とりわけ高齢者や既往症をお持ちの方（都民）は、できるだけ外出を控えていただきたい」と、連休を前に小池知事は語った。

東京では、先週、1日あたり最多となる293人の新規感染者数を確認しており、ここ数日の感染確認数は200人を超えている。

小池知事は、前週までのような「夜の街」関連だけでなく、飲食店や劇場でも感染が発生していると述べた。職場や学校での集団感染も報告されている。

国内で初めて新型コロナウイルス感染症が判明して以来、日本では2万6,300人強の感染者が確認されており、そのうち1,000人近くが死亡している。

パンデミックで甚大な被害が出ている国々に比べればこの数字は低いが、日本の専門家は、重篤な患者数が徐々に増加しているとしており、仕事量の増加によって医療従事者が疲弊しており、低賃金によって士気が低下していると警告している。

日本では木曜日から4連休が始まるが、金曜日は延期された2020年東京オリンピックの開幕日になるはずだった。

現在、オリンピック大会は2021年7月23日に開幕する予定であり、組織委員会は木曜日に開幕1年前を記念する小規模な式典を開催する予定だが、感染者数の増大を受けて無観客の開催となる。

また、東京の1日の感染者数が増加し続けていることから、政府は国内の観光業を助成する全国的なキャンペーンから東京都民を除外することになった。

安倍晋三首相は5月下旬に全国的な非常事態宣言を解除したが、経済が2015年以来の不況に陥るなか、再び非常事態宣言を発出する考えはほとんどないようだ。

AFP