
アラブニュース 東京
日本政府は31日、スーダン暫定政府とスーダン革命戦線(SRF)との間で成立した和平協定を歓迎すると述べた。この協定によりダルフールを含むスーダンの多くの地域で長年続いている内戦が終結する見込みがある。
報道発表の中で吉田朋之外務報道官は、「スーダン暫定政府の和平に向けた努力を讃えるとともに、将来の民主政治に向けた大きな一歩が踏み出されたことへの祝意をすべてのスーダン国民に表したい」と述べている。
和平協定は、2019年にオマル・アルバシール大統領が追放されて以来実権を握っているスーダン暫定政府とスーダン革命戦線との間で、南スーダンにおいて調印された。
この和平協定によりダルフール西部と、南部のブルーナイルと南コルドファンで継続している戦いを終わらせることができる。協定には権力の共有、地位を追われた人々、土地の所有権、反政府勢力の正規軍への組み込みなどが盛り込まれている。
吉田報道官は「日本政府は、今回の和平協定の実施、昨年8月に調印された合意の誠実な履行、課題に対する協力をもっての対処など、スーダンの情勢について引き続き注視をしていく」と述べた。