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裁判所がゴーン氏逃亡幇助容疑者たちの引き渡しを承認

2019年12月30日のセキュリティーカメラの動画から取ったこの画像には、トルコのイスタンブール空港入国審査のところにいるマイケル・L・テイラー容疑者(中央)とジョージ・アントワーヌ・ザイエク容疑者が写っている。(AP)
2019年12月30日のセキュリティーカメラの動画から取ったこの画像には、トルコのイスタンブール空港入国審査のところにいるマイケル・L・テイラー容疑者(中央)とジョージ・アントワーヌ・ザイエク容疑者が写っている。(AP)
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05 Sep 2020 05:09:24 GMT9
05 Sep 2020 05:09:24 GMT9

ボストン:金銭的不正容疑の裁判を控えて保釈中の身であった日産自動車元会長カルロス・ゴーン氏の国外逃亡を手助けしたとして訴追されている2人の米国人について、連邦裁判所は金曜日に、引き渡し可能との判断を下した。

ドナルド・キャベル米連邦治安判事は、元米陸軍特殊部隊員のマイケル・テイラー容疑者とその息子であるピーター・テイラー容疑者の引き渡しを是とする判決を下した。しかし最終的な判断は国務省に委ねられる。

テイラー父子は昨年、元日産会長ゴーン氏を箱に隠してプライベートジェット機に乗せ国外逃亡を手助けしたとして指名手配されている。ジェット機はまずトルコへ飛び、次にゴーン氏が市民権を持つレバノンへと飛んだ。レバノンと日本は犯罪者引き渡し条約を結んでいない。

ゴーン氏は、公正な裁判が受けられないと判断して逃亡したのだと述べており、拘留中は理不尽な状態に置かれ、保釈中は妻との面会も禁じられていたとしている。また彼は、収入を過少報告し、日産の金銭を私的に流用する背信行為を働いたとする申し立てについて、否認している。

裁判書類の検察陳述によれば、ゴーン氏が2019年10月に86万ドル以上をピーター・テイラー容疑者の関与する会社へ送金していたことが銀行の記録に示されているという。また、ゴーン氏の息子も今年初頭から5カ月にわたり、暗号通貨で総額約50万ドルをピーター・テイラー容疑者に支払ったとしている。

テイラー父子は5月に逮捕されて以来、マサチューセッツ州の拘置所に身柄を拘束されている。彼らの弁護団は申し立てについては否認していないが、彼らの行為は法的に日本が訴追しようとしている罪には当たらないため、彼らを引き渡すことはできないと主張している。

元グリーンベレーのマイケル・テイラー容疑者は民間セキュリティー会社を経営しており、当初は個人の調査業務に重点を置いていたが、次第に企業の業務や、国務省やFBIからの非公式な委託を扱う件数が増えていった。その中には元配偶者によって子供が海外に連れ去られた親からの案件等も含まれていた。

2012年に連邦検察はテイラー容疑者が、米当局者から渡された機密情報を使ってアフガニスタン兵を訓練する契約を米国陸軍と交わしていたと申し立てた。テイラー容疑者はその契約が捜査されていることを知ると、FBI捜査官や知人に介入を依頼したとして検察は告訴した。

政府はテイラー容疑者の会社の銀行口座から500万ドルを押収した。50の罪で訴追された彼は、14カ月間拘置所に抑留された後、2件についての有罪を認めた。政府は200万ドルを、押収した車とともに会社に返却することに同意した。

AP

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