
陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都)で同じ教育課程に参加した20代隊員らの新型コロナウイルス感染について、防衛省陸上幕僚監部は5日、休日に「3密」状態でバーベキューを行い、感染が拡大した可能性があることを明らかにした。新たに1人の感染者が確認され、陽性者は計28人となった。いずれも女性隊員。
陸幕によると、教育課程を終え部隊に戻った9月30日以降、陽性者が相次いで確認された。28人は北海道、青森、岩手、静岡、長野、京都、岡山、佐賀、沖縄など15都道府県の駐屯地に所属している。
教育課程は女性隊員が対象で、7月上旬から9月下旬まで行われた。隊員らは私的にバーベキューを企画し、休日だった9月26日に民間バスを利用して埼玉県で日帰りで実施。参加者44人のうち28人が感染した。
外出届は出されたが、バーベキューをすることは報告していなかったという。陸自幹部は「管理面を含め経緯を調べているが、気の緩みがあったのかもしれない」と指摘している。
陸上幕僚監部は「国民の皆さまに多大な不安を与えてしまい大変申し訳なく、心よりおわび申し上げる。感染防止策を徹底し、一刻も早く信頼回復に努めたい」としている。
JIJI Press