
黒田東彦日銀総裁は18日夜、世界の中央銀行関係者や金融専門家らで構成する民間組織G30が主催するオンラインでのパネル討論会に参加した。黒田氏は、新型コロナウイルス感染を抑えつつ持続的な経済成長を実現するには、「生産性を向上させる構造改革が必要だ」と指摘。その上で「金融政策と(政府の)構造改革の連携が重要だ」として、菅義偉政権が進めるデジタル政策への期待を示した。
黒田氏は、日銀の金融緩和が構造改革を下支えすると説明。改革を通じた潜在成長率の引き上げは金融政策の効果を高めるとの考えを表明した。
討論会には、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁や易綱中国人民銀行(中央銀行)総裁らも参加した。
JIJI Press