
東京都の小池百合子知事は8日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言について、2月7日の期限までに都内の1日当たりの新規感染を500人程度にまで抑える目標を示した。都の新規感染が2日連続で2000人超を記録する中、「この難局を乗り越えるためにはさらなる協力が不可欠。3連休はステイホームをお願いしたい」と訴えた。
「新規感染500人」は、西村康稔経済再生担当相が7日の衆院議院運営委員会で都に対する宣言の解除基準として提示した数値。達成には昨年12月半ばの水準まで感染を抑える必要がある。
小池氏は、外出自粛や飲食店への営業時間短縮要請などの結果、1日500人程度になれば「(必要な)ベッド数や対策を行うための負荷が下がってくる」との認識を述べた。
関西など首都圏以外でも緊急事態宣言を要請する動きがあることについて「感染症が広がりを持つことは不可避だ。人と人とのつながりがある限りはなかなか減らない」と指摘。都民に対しては、帰省や旅行など地方への移動を自粛するよう呼び掛けた。
JIJI Press