
記録的大雪の影響で、北陸地方の各地では10日までに大規模な車の立ち往生が発生した。福井県内の北陸自動車道で一時約1000台、富山県内の東海北陸自動車道でも一時約200台が動けなくなり、両県は同日未明、それぞれ陸上自衛隊に災害派遣を要請した。
立ち往生車両は、同日夕には両自動車道で半数以下に減少。東海北陸道の立ち往生は同日夜に解消したが、北陸道では解消のめどが立っていない。
福井県などによると、北陸道の立ち往生は9日午後に発生し、10日未明には1000台を超えた。同日午後9時時点で、上り線金津インターチェンジ(IC)―丸岡IC間と下り線福井IC付近―福井北IC間で計約200台が巻き込まれている。北陸道は上り線加賀IC―福井IC間と、下り線武生IC―加賀IC間が通行止めとなっている。
東海北陸道で食料を運搬する自衛隊員=10日(防衛省統合幕僚監部提供)
東海北陸道で食料を運搬する自衛隊員=10日(防衛省統合幕僚監部提供)
自衛隊員365人らが車両のけん引、食料や燃料の分配などに当たっている。立ち往生に関連して体調不良を訴えた3人が救急搬送された。
福井県は福井市など3市に、富山県は砺波市など3市に災害救助法を適用したと発表した。
富山県では同10時すぎに、東海北陸道福光IC―小矢部砺波ジャンクション間の立ち往生が解消した。
気象庁によると、福井市の10日午前1時までの24時間降雪量は52センチ、富山県砺波市の同4時までの同降雪量は66センチだった。
JIJI Press