
ベイルート: 逃亡中の元自動車王カルロス・ゴーン被告とフランスの司法調査官とのベイルートでの会談は当初来週に予定されていたが、新たなロックダウンのため延期されるとゴーン被告の弁護チームは火曜日にAFPに語った。
「フランスとレバノンの司法調査官と被告側弁護士の相互合意により、フランスの調査官の到着を延期することが決定された」とキング&スポルディング法律事務所のジャン・タマレット氏はチームを代表して述べた。
タマレット氏は、木曜日にレバノンで施行され1月25日まで続く11日間の厳格なロックダウンが会談の延期に繋がったと述べた。
政府は月曜、レバノンの過去1週間の感染が70%の急増を記録した後、24時間の夜間外出禁止令を含む厳格な措置を発表した。
この件に詳しい筋によると、レバノン、フランス、ブラジルの市民権を持つゴーン被告は、1月18日から22日までベイルートでフランスの司法調査官と会談を行うことになっていた。
調査官は、汚職、金融および脱税に対処するためにフランスの中央事務所と協力している、と情報筋は述べた。
調査官はフランスでゴーン被告に対して提出された2つの審問を調査していると情報筋は追加したが、さらなる詳細は提供されていない。
日産自動車の元会長であるゴーン被告は、会計上の違法行為の疑いで2018年11月に日本で逮捕され、130日間拘留された後、保釈中に行方をくらませ、2019年後半に秘密裏に出国した。
ゴーン被告にはインターポールから逮捕状が出ており、関係者が事件との関連をめぐって法廷に出廷している中、ゴーン被告はレバノンに事実上閉じ込められたままである。
日本はゴーン被告に裁判に戻るよう呼びかけたが、レバノンは会計上の違法行為の罪に関するゴーン被告の記録を引き渡すように日本に求めた。
ゴーン被告は現在、日本の法の力の及ばないところにおり、主にベイルートの自宅で比較的静かな生活を送っているが、最近、事件を自身の立場から説明する本を発表した。
AFP通信