
【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)の総会が10日、オンラインで行われ、現職のトーマス・バッハ氏(67)だけが立候補した会長選挙の信任投票を実施し、圧倒的な支持票を得て再選された。
最終任期の2期目は東京五輪が閉幕する翌日の8月9日から4年間。前会長のジャック・ロゲ氏(ベルギー)同様、バッハ氏は現行の規定で最長となる12年間、IOC会長を務める。
新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京五輪について、バッハ会長は「7月23日に開会式が行われることに疑いはない。問われているのは開催の可否ではなく、どのように行うかだ」と述べ、大会実施に改めて強い意欲を示した。
バッハ会長は2013年9月に就任。在任中はロシアの組織的ドーピング問題や新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪・パラリンピックの1年延期などスポーツ界で未曽有の事態にトップとして対応。五輪招致熱の冷え込みに対しては、24、28年夏季大会をパリとロサンゼルスに同時に決定する大胆な手法で乗り切った。
JIJI Press