
水曜、日本の株式市場はほぼ変わらずで終了した。テック部門の利食い売りが医療部門の値上がりを相殺した。全体的には米連邦準備制度理事(Fed)や日本銀行(BOJ)の主要会合を控え、慎重なムードが続いた。
日経225指数は0.02%安の29,914.33で終了した。一方、より広い銘柄が対象のTOPIXは0.13%高の1,984.03とわずかに上昇した。
日本株のセンチメントは、世界経済とCOVID-19ワクチン展開の進捗に対する好調な見通しから、かなりポジティブな状況が続いていると、アナリストたちは述べた。
しかしながら、日本株は今月残りの期間は狭いレンジでの動きとなりそうだ。3月31日の今会計年度末を控え、投資家が最前線から一歩下がるためである。
投資家の注目は、本日遅くに終わることが見込まれるFedの会合に移った。会合では一部の米政策立案者が、経済の改善を理由に利上げに対する期待を前進させる可能性がある。
また投資家は、今週後半に予定されているBOJ会合の結果も待ち望んでいる。日本の中央銀行は上場投資信託(ETF)購入の数値目標を断念する可能性があるが、アナリストたちは、もしそうなっても株式市場には十分上昇を続けられる強さがあると言う。
「BOJへの反応に何らかの失望があるとしても、長くは続かないだろう」と、マネックス証券のチーフストラテジスト広木隆は述べた。
「日本株はBOJがETFを買わなくても急上昇できることを証明してきた。4月になれば、多くのお金が株式市場に入ってくる」
TOPIXコア30銘柄の中で最も上昇したのは武田薬品工業の2.53%高、続いて第一三共の1.78%高だった。
東京電力は、日本の原子力規制当局が同社の柏崎刈羽発電所で安全基準違反を見つけたことを受け、10.15%下落した。
ホンダは1.35%値下がりした。この自動車メーカーは、米国とカナダの大多数の自動車工場で生産を1週間停止すると発表した。サプライチェーンの問題が理由という。
ロイター