
カイロ:エジプトのアブデル・ファッタ・エルシシ大統領とギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相が、東地中海における協力領域について話し合った。
石油が多い地域の海洋境界について合意に達するためのエジプトとの交渉に参加する意思を、トルコが発表した数時間後のことだ。
エルシシ大統領とミツォタキス首相による今回の電話会談では、さまざまな分野、特にエネルギーと東地中海での協力において両国を結びつける密接な二国間関係について話し合ったと、エジプトの大統領スポークスマンであるバッサム・ラディ氏は述べた。
会談中、エジプト大統領はエジプトとギリシャのつながりの強さを強調した。エルシシは、特に経済とエネルギー、そして安全保障などの分野で建設的な協力体制のさまざまな側面を前進させることをエジプトが望んでいる旨を表明した。
ギリシャ首相は、エジプト大統領と互いの共通の関心である地域の問題について意見を交換し、協議することに対して乗り気であることを伝えた。
彼は特にエネルギー領域と東地中海における相互調整の重要性を指摘した。
この電話は、トルコとエジプトの関係がそのような進行を許すならば、両者は東地中海国境の境界について交渉するかもしれない、とトルコの外務大臣メブリュト・チャブソグルが記者会見で語った数時間後に行われた。
トルコ大統領府のイブラヒム・カリン報道官は、トルコがエジプトとの関係修復を希望している旨を10月に表明した。
トルコと近隣諸国、特にギリシャやキプロスとの紛争は、2019年以降激化してきた。トルコの目的は、国際的不和の対象となっており、恐らく大量の天然ガスがあると思われる水域を管理下に置くことで、自らの利権地域にすることだ。
エジプトはギリシャとの国境を定めたが、エルシシ大統領は昨年10月、2020年8月6日にエジプト政府とギリシャ政府の間で署名された排他的経済水域の指定に関する協定を承認した。
2019年、キプロス、ギリシャ、エジプト、イスラエル、ヨルダン、イタリア、パレスチナ自治区は、トルコなしで東地中海ガスフォーラムを設置した。
ギリシャとキプロスと争っている海域でのトルコによるガス探査は、これらの国の関係をここ数ヶ月間悪化させてきた。