• アントニオ・グテーレス国連事務総長は8月、スウェーデン人の外交官を新特使に指名した

サイード・アル・バタティ・アル・ムカーラ

国連イエメン新特使のハンス・グルンドバーグ氏は日曜日、内戦終結に向けた永続的かつ包括的な和平合意の締結に向けて、対立する派閥を説得するために「最大限の努力」をすることを約束した。

日曜日に就任してから初めてのイエメン人へのスピーチで、グルンドバーグ氏は、任務に直面している複雑さと困難さを認識しているが、戦争終結のために最善を尽くすことを聴衆に約束した。

「私は、イエメンの永続的かつ公正な平和の実現に貢献するために、全力を尽くすことをお約束します。私のオフィスと私は、皆さんの優先事項に耳を傾け、皆さんの熱意に答えるために、いつでも扉を開いています」と述べた。

グルンドバーグ氏は、イエメンの紛争当事者と地域・国際的な関係者に、目標達成のための支援を求めた。

「私たちは、平和を追求することに身を捧げています。また、関係者全員に、イエメンの将来に対する責任を共有していることを再認識して頂きます。国連のイエメン特使として、私はイエメン、地域、国際的な対話者とのまっすぐで包括的な、そして何よりも真剣な対話を期待しています」と述べた。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は8月、スウェーデン人外交官を新特使に指名した。

英国の外交官であるマーティン・グリフィス氏の後任として就任したグルンドバーグ氏は、2年間EUのイエメン大使を務め、国際関係において20年以上の経験を有している。

彼の3人の前任者は、フーシ派民兵がイエメンの権力を掌握した2014年末以降の内戦を終結させるための和平合意の仲介に失敗した。国連当局者は、グルンドバーグ氏が中東の紛争に対処してきた15年以上の経験から、戦争終結に向けて重要な突破口を開くかもしれないと述べている。

日曜日、国連イエメン特使のスポークスマンであるイスミニ・パルラ氏はアラブニュースに、グルンドバーグ氏は金曜日にニューヨークの国連安全保障理事会でブリーフィングを行うと述べた。

「特使は9月10日にニューヨークで直接、安全保障理事会に最初のブリーフィングを行う予定です。グルンドバーグ特使の最初のブリーフィングでは、イエメンの動向と特使の活動の指針に焦点が当てられます」と述べた。

ソーシャルメディア上では、イエメン人は彼のメッセージに肯定的な反応を示し、ミッションの成功を願う一方、「前任者の過ちから学ぶ」ことを要求している。

情報省の副大臣であるモハメド・ゲザン氏は次のようにツイートした「あなたの幸運と成功を祈っています。あなたが前任者の過ちから学び、それを繰り返さないことを願っています」

別のイエメン人はこうツイートしている。「私たちは、彼がこの困難な任務を成功させることを願うとともに、無駄な会話や協議にこれ以上時間と資源を浪費することなく、誰もが納得する戦争を止めるための方式を提示するよう助言します」

グルンドバーグ氏の就任前に一時中断していた、戦争終結に向けた外交努力が再開された。

先週、米国のイエメン特使であるティム・レンダーキング氏は、国連が仲介した和平案を支援するための国際的な努力を調整することについて、スウェーデンのアン・リンデ外務大臣と話し合った。

また、アワド・ビン・ムバラク外務大臣は、新たにEUへの外交ツアーを開始し、和平案に対する政府の立場と、人道的危機の悪化におけるフーシ派の軍事行動の役割について、欧州の関係者に説明することになっている。