
岸信夫防衛相は28日、インドネシアのプラボウォ国防相と防衛省で約1時間会談した。中国の威圧的な動きを念頭に、南シナ海で自衛隊とインドネシア軍が共同訓練を実施するなど防衛当局間の協力を強める方針で一致。岸氏は「戦略的パートナーである両国の連携が必要だ」と訴えた。
中国海警局の武器使用権限を明記した海警法について、岸氏は「関係国の正当な権益を損なうことがあってはならない」と強調。プラボウォ氏は「日インドネシアは同じ海洋国家であり、法の支配や航行の自由の原則を尊重する国だ」と応じ、海上自衛隊護衛艦の輸出など日本からの防衛装備品・技術移転の具体化を確認した。
国軍の弾圧により多数の死傷者が出ているミャンマー情勢に関しては、民主的な政治体制の早期回復へ連携することを申し合わせた。
JIJI Press