
菅義偉首相は4日、フジテレビの番組に出演し、新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言に準じた対応が可能になる「まん延防止等重点措置」の対象地域拡大について、感染状況次第で柔軟に対応する考えを示した。「必要ならちゅうちょなく、と思っている」と述べた。
首相は番組で、新規感染者数が増加傾向にある東京都への適用に関し、「ありとあらゆる可能性を見ながら取り組んでいる」と説明。都から要請があった場合の対応について「専門家と状況や見通しを相談する中で判断していきたい」と述べた。
政府は1日、大阪、兵庫、宮城3府県を対象にまん延防止措置の初適用を決定した。期間は5日から大型連休が終わる5月5日までの1カ月間。飲食店に午後8時までの営業時間短縮を要請するなど集中的な対策を講じる。
同時に各地の感染拡大に警戒を強めている。緊急事態宣言の前段階と位置付けるまん延防止措置を活用して状況の悪化を食い止める方針を取っており、東京をはじめ首都圏が対象に加わるかが焦点だ。
JIJI Press