
東京:共同通信は日曜、東京オリンピック大会組織委員会が、新型コロナ陽性の選手で無症状あるいは軽症者の療養施設として、ホテルの部屋300室を確保すると伝えた。
日本政府は月曜から、新型コロナ感染者急増への対策として、東京に1ヶ月の「まん延防止等重点措置」を適用する。オリンピック開催都市である東京で、緊急事態宣言が解除されてから1ヶ月足らずだ。
大会組織委員会は晴海の湾岸エリア内にある、選手村から数キロに位置するホテル1棟を借り上げる予定で、費用は数百万ドルになるだろうと、共同通信は複数の関係者を発言を引用して伝えている。
入院の必要がない新型コロナ陽性の選手や大会参加者は、原則10日間ホテル室内で隔離療養し、医療スタッフが24時間態勢で対応に当たる予定だという。
共同通信によると、組織委員会は患者をホテルへ移送するための特別車両30台も用意するという。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により1年遅れで今年7月下旬に開催される東京大会に向け、2月に発表されたルールでは、選手は少なくとも4日に1回、PCR検査を受けることになっている。隔離と検査に関する詳細なガイダンスは4月に発表される予定だ。
NHKが土曜日に発表したところによると、日本国内の新型コロナウイルス感染者の累計は50万人以上、死者数は約9,400人を記録しているが、他の主要国に比べると低い水準となっている。しかし、大会を前に、新たな感染者の増加に対する懸念が高まっている。
ロイター