
田村憲久厚生労働相は30日のNHKの番組で、65歳以上の高齢者に続く新型コロナウイルスのワクチン接種について、基礎疾患がある人と一般向けを並行して実施できる体制を整えるよう各自治体に求めた。職場で接種する場合は、米モデルナ製ワクチンを提供したいとの考えを示した。
田村氏は64歳以下の接種に関し「基礎疾患を持つ方は自己申告によるため、どれくらいいるか分からない。いつ終わるか分からない話になるから、一般の方々も一緒に動いていくと考えてもらっていい」と述べた。
また、モデルナ製ワクチンについて、現在高齢者向け接種が進む米ファイザー製と保管方法などが異なる点を挙げ、「職域で打っていただくことも検討中だ」と強調した。
東京、大阪など10都道府県に発令中の緊急事態宣言をめぐっては「(感染状況の深刻度が2番目に低いステージ)2が見えれば、解除は十分にあり得る。いくつか減ることはある」と述べ、6月20日の期限前に一部解除する可能性に言及した。
JIJI Press