
任期満了に伴う東京都議選(定数127)の投票が4日、1800カ所余りの投票所で始まった。自民党と選挙協力する公明党が、合わせて過半数の議席を獲得できるかに加え、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が第1党の勢力を維持するかが焦点。一部の地域を除いて午後8時に投票が締め切られ、即日開票される。大勢判明は深夜になる見通し。
秋までに行われる衆院選の前哨戦として、各党は国政選挙並みの態勢で臨んだ。今回の結果は、与野党の選挙戦略に大きな影響を与えそうだ。正午現在の投票率は9.54%で、前回(14.66%)を下回っている。
立候補者数は42選挙区で計271人。党派別の内訳は、都民ファ47(現有議席46)、自民60(同25)、公明23(同23)、共産党31(同18)、立憲民主党28(同7)、日本維新の会13(同1)、地域政党「東京・生活者ネットワーク」3(同1)、国民民主党4(同0)、嵐の党2(同0)、れいわ新選組3(同0)など。1選挙区が無投票となり、自民、立民両党の各1人の当選が決まった。
選挙戦では、東京五輪・パラリンピック開催をめぐる対応や新型コロナウイルス対策を中心に論戦が交わされた。また、今回の都議選で、コロナに感染して自宅などで療養中の有権者を対象とした郵便投票制度が初めて適用された。
時事通信