
東京:日本の名古屋市の市長は、ソフトボールの後藤希友投手を祝うイベントでオリンピックの金メダルをかじってインターネット上で悪評を呼び、5日にはトヨタ自動車からも異例の非難を受けた。
4日のこの事件の中で、河村たかし氏は、新型コロナウイルス感染を防ぐために手洗いやソーシャルディスタンスの確保を人々に促す記者会見用の背景幕の前に立ちながらマスクを外し、後藤選手の金メダルを歯の間に挟んだ。
ツイッター上では、河村氏のせいで後藤選手の金メダルは日本語で同じ発音の菌メダルになったとする投稿がトレンド入りした。後藤選手が日本代表として東京2020大会で獲得したメダルの交換を求める声もあった。
金メダルでも、微量の金しか含まれていないメダルを噛むことは、アスリートの間ではよくあることで、Tokyo2020の公式アカウントから「メダルは食べられません」と確認するユーモアのあるツイートが出されるほどだ。
「アスリートへの敬意や称賛が感じられず、大変残念に思う」と、5日、トヨタが河村氏に関する声明の中で述べた。「また、感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思う」と、世界最大の自動車メーカーは述べた。
名古屋市役所の職員は、河村氏はトヨタからの批判に対する回答を発表していないと語った。同社は、後藤選手が所属するソフトボールチーム、レッドテリアーズを保有し、名古屋市が位置する日本の中央部の地域の経済を支配している。
息苦しい夏の暑さの中でもマスク着用が一般的な日本での市長によるコロナウイルスのエチケットの明らかな軽視は、感染力の強いデルタ株の拡大により、日本で新型コロナウイルスの感染者が急増する中での出来事だ。
河村氏は、以前第二次世界大戦中に日本軍の売春宿で働かされた女性に関する展覧会を中止させようとしたことで物議を醸したが、4月に4期目の再選を果たした。
ロイター