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茂木外相 中東歴訪へ出発 日本の外相で最長

関係者は、茂木氏は食糧支援などパレスチナに対する追加支援を発表する予定であることを明らかにした。また必要であればコロナ関連の支援を提供する用意があることを表明するとのことである。茂木氏は23日正午にドーハを出発し、24日午前中に帰国予定。(AFP)
関係者は、茂木氏は食糧支援などパレスチナに対する追加支援を発表する予定であることを明らかにした。また必要であればコロナ関連の支援を提供する用意があることを表明するとのことである。茂木氏は23日正午にドーハを出発し、24日午前中に帰国予定。(AFP)
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15 Aug 2021 08:08:28 GMT9
15 Aug 2021 08:08:28 GMT9
アラブニュース・ジャパン
 
東京:茂木敏充外相は日曜日、10日間の中東7カ国歴訪のため日本を出発した。日本の現職の外相による中東訪問としては最も長い日程となる。エジプト、パレスチナ、イスラエル、ヨルダン、トルコ、イラン、カタールを訪問、24日に帰国の予定。
 
今回の歴訪のハイライトは、エジプト、パレスチナ、イスラエルの大統領との会談であるが、さらに多くの会談も予想される。イラン政府はまだ発表していないが、日本の外務省によると、茂木氏はイランの新外相に会う予定だという。またパレスチナに対する新たな経済援助の発表や、カタールにおける外相レベルでの安全保障、政治、軍事に関する二国間交流強化へ向けた会談が予定されている。    
 
外務省高官らはアラブニュース・ジャパンに対し、今回の歴訪の目的は、日本の中東に対する長年のコミットメントを改めて強調するとともに、中東諸国、地域との関係を強化することだと述べた。また、茂木氏は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、法の支配に基づく国際秩序の重要性を確認する予定であることを付け加え、中国が極東地域で現状を一方的に変えようと試みていることを示唆した。
 
外務省関係者は、茂木氏は「地域問題に関する率直な対話を行い、地域の安定に向けた緊密な連携を図るつもりだ」と述べた。同関係者は、中東和平プロセスが難航し、イランの核問題が不透明な状況で、中東地域の緊張状態は依然として続いていると述べた。また、新型コロナウイルス感染拡大による社会的、経済的影響に対処し、「より良い再建」に向けた様々な努力への協力を確認する。
 
茂木氏は最初の訪問地エジプトにおいて、5月のイスラエルとパレスチナ武装勢力の間の停戦合意にあたってエジプトが果たした「中心的役割」を認め、日本との協力強化へ向けた意志を確認する予定だ。また、大エジプト博物館支援に関するエジプトとの協力も確認する。
 
17日にはパレスチナを訪問し、長引く紛争や新型コロナウイルスの感染拡大によるパレスチナ経済の悪化を考慮しつつ、日本のパレスチナ支援と関係国間の信頼構築に向けた努力を再確認する予定。「平和と繁栄のための回廊」構想の旗艦事業であるジェリコ農産加工団地(JAIP)を訪問する。また経済支援の署名式で、マリキ外相とワーキング会合を行う。日本が支援するヒシャム宮殿の復元作業も議題になる見通しである。さらに茂木氏はアブー・エルゲイト氏と会談し共同記者会見を開く。
 
イスラエルでは大統領を表敬訪問し、経済など幅広い分野で連携強化に向けた会談を行うなど茂木氏の歴訪の核となる見通しだ。またホロコースト博物館を訪れ、イスラエルの新外相に会う予定だ。その後、同日中にアンマンに移動。日本の外務省はイスラエルを「中東のシリコンバレー」と呼んでおり、今年6月に発足したイスラエル新政府は日本との関係改善を推進している。
 
ヨルダンでは、アイマン・サファディ外相と会談、日・ヨルダン関係をさらに強化する。茂木氏は「地域安定のための重要な力」と評価しているという。
 
日本の重要な戦略パートナーであるトルコにおいても、地域の平和と安定の強化に向けた幅広い分野の協力を確認する。外務省関係者は、トルコが地政学的に不可欠な役割を果たし、NATOの最も重要な加盟国の一つであることは、トルコと日本を非常に親密にしていると述べた。
 
外務省関係者は、茂木氏が新たに任命される見通しのイラン外相に会う予定だと述べた。この関係者は、「誰が任命されるかについて事前の情報を持っているか」という質問に対し、茂木氏がテヘランに到着する頃には分かるだろうと答えた。 茂木氏はイランの外相や他の「キーパーソン」に対し、「核問題や緊張緩和、中東情勢の安定等に建設的な措置」を取るよう要請する予定だ。関係者は「日本はイランの核合意復帰と6カ国との直接対話を要請する」と語った。「日本の外相は少なくとも今回はイランと米国の間の架け橋となることを望んでいるが溝がある。日本はイランにできるだけ早く協議に復帰し、建設的に進展することを要請する」
 
カタールは最後の訪問地であり、両国は外交関係樹立50周年を迎える。茂木氏は経済分野、特にLNGの安定的な供給と関連して両国関係促進の方途を模索する。外務省関係者は、カタールは日本が必要とするLNG総量の12%を提供し、カタールは日本にとって非常に重要なパートナーになると述べた。安全保障の観点からも関係強化へ向けて議論する予定だ。安全保障問題についての具体的説明を求めると、日本の高官は、テロや情報交換、防衛対話などで両国が協力することを明らかにした。 議論には、安全保障メカニズムや政治・軍事対話のテーマも含まれるかもしれない。日本とカタールは、このような会談をより頻繁に行うことに関心を示した。
 
茂木氏は民間航空機ではなく特別チャーター機を使用、円滑かつ効率的に各国訪問が可能となった。
 
関係者は、茂木氏は食糧支援などパレスチナに対する追加支援を発表する予定であることを明らかにした。また必要であればコロナ関連の支援を提供する用意があることを表明するとのことである。茂木氏は23日正午にドーハを出発し、24日午前中に帰国予定。
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