
【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は15日、内陸部から日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射した。日本政府も弾道ミサイルの可能性があると発表した。海上保安庁によれば、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。韓国軍は「韓米当局が精密な分析を進めている」と明らかにした。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは今年3月以来。国連安全保障理事会の決議違反となる。日本政府は、弾道ミサイル発射は「国際社会全体にとって深刻な課題」と指摘。「国民の生命・財産を守り抜くため、情報の収集・分析、警戒監視に全力を挙げていく」と強調した。
北朝鮮は11、12両日にも新型の長距離巡航ミサイルの発射実験を実施。2時間以上飛行し、1500キロ先の目標に命中したと発表していた。事実であれば、日本のほぼ全土を射程に収めることになり、日本政府は警戒を強めていた。
北朝鮮は8月に行われた米韓合同軍事演習に強く反発し、対抗措置を訴えており、日米韓をにらんだ軍事力強化を本格的に進めていく方針とみられる。日米韓は14日に北朝鮮核問題を担当する実務者協議を開催し、3カ国連携を強化する方針で一致していた。
時事通信