
自民党の野田聖子幹事長代行は17日の党総裁選の共同記者会見で、皇位継承策について「国民に広く意見を求めていかなければならない。一つの選択肢として女系天皇は含まれる」との考えを示した。理由については「男系男子を続けていくには難しい状況に今なっている」と説明した。
これに対し、岸田文雄前政調会長は「例外なく男系が継承してきた」として、「女系天皇は反対だ」と明言。「旧宮家の男系男子が皇籍に復帰する案も含め、女系天皇以外の方法を検討すべきだ」と語った。高市早苗前総務相も「126代続いた男系の血統、これはまさに天皇陛下の権威と正統性の源だ」と訴え、旧皇族の皇籍復帰を「希望する」と述べた。
かつて女系天皇検討を主張した河野太郎規制改革担当相は「126代続いている日本の伝統を次の世代に受け継いでいくというのが非常に重要だ」と強調。その上で政府の有識者会議の結論を尊重する考えを重ねて示し、「世の中に広く共感をいただくことが大事だ」と述べるにとどめ、女系天皇の賛否については言及を避けた。
時事通信