
ロンドン
日英友好の象徴として日本から英国に約6,500本の桜の木が贈られることになった。これを記念して水曜日、ロンドン中心部のリージェントパークで植樹の式典が行われた。
式典にはリチャード王子、長嶺安政駐英大使、英国の政府職員・議員、桜寄贈プロジェクトに寄付を寄せた企業の社員や個人、桜が贈られる小学校の生徒たちが出席した。
このプロジェクトは日英政府の支援を受けて日本の民間セクターのチームが進めてきたものである。
グロスター公リチャード王子は「英日両国国民の長きにわたる友好の記念として、桜の植樹ほどふさわしいものはありません。日本の桜は今後何世代もの人々を楽しませてくれることでしょう」と述べた。
プロジェクトチームのジョイントチーフを務めた英国日本人会の佐野圭作会長は「英国全土から寄せられた反応は素晴らしいものでした。これは二国間の強い絆の証であり、私たちはこれからもずっと桜の木がその証人となってくれることを願っています」と述べた。
式典を見守っていた人たちは「桜外交」により二国間の関係はさらに深まっていくことが期待される、と語った。
約一世紀前に日本から米国に何千本もの桜の木が贈られワシントンのポトマック河畔に植えられたことはよく知られている。
日本では国の資金を使い首相の主催で毎年開かれる「桜を見る会」が、招待客選定基準が透明性に欠けることなどを理由に最近物議を醸している。
水曜日の植樹式典の招待客への招待状発送や出欠確認業務を担当したロンドンの日本大使館の職員は、招待客の選定はプロジェクトチームが行ったと語った。
同職員は「私たちは式典の重要性を十分に認識することで間接的にプロジェクトを支援しています」と述べた。
[時事プレス]