

菅義偉首相の後継を選ぶ自民党総裁選は29日、投開票され、決選投票の結果、岸田文雄前政調会長(64)が河野太郎規制改革担当相(58)を破り、第27代総裁に選出された。この後、党本部で記者会見し、政権運営の基本方針を明らかにする。岸田氏は10月4日召集の臨時国会の冒頭、第100代首相に指名される見通しだ。
岸田氏は選出後のあいさつで「総裁選は終わった。ノーサイドだ。全員野球で党が一丸となって、衆院選・参院選に臨んでいこう」と挙党態勢の構築を呼び掛けた。新型コロナウイルス禍を「国難」と位置付け、「必死の覚悟で努力を続けなければならない」と強調。「数十兆円規模の経済対策を年末までにしっかりと作り上げなければならない」と訴えた。
総裁選は、1回目の投票で岸田氏がトップに立ったが、過半数には届かず、河野氏との決選投票となった。
◇岸田文雄氏略歴
岸田 文雄氏(きしだ・ふみお)早大法卒。党国対委員長、外相、党政調会長。衆院広島1区、当選9回。64歳(岸田派)
時事通信