
ローザンヌ(スイス 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は5日、スイスのローザンヌで記者会見し、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)を新しいIOC委員として推薦することを明らかにした。来年1月にローザンヌで行われる総会で諮られ、正式に決定する。
IOC委員は五輪開催都市を決める投票権を持ち、日本の委員は現在、国際体操連盟会長の渡辺守成氏(60)のみ。JOC前会長の竹田恒和氏は3月に退任している。日本で柔道出身のIOC委員としては、講道館柔道の創始者として知られる故嘉納治五郎氏がいる。
バッハ会長は山下氏の推薦理由について、「来年は東京五輪を控えており、もう1人加わることは日本とIOCにとってウィンウィンの状況になる」と述べた。
来年の東京五輪期間中に行われるIOC選手委員会委員選挙の候補者30人も発表され、フェンシングの五輪銀メダリストで日本協会会長の太田雄貴氏(34)が名を連ねた。改選枠は4。選手委員はIOC委員を兼ねる。
国際サッカー連盟のインファンティノ会長、国際テニス連盟のハガティ会長も新IOC委員に推薦された。