
政府の宇宙開発戦略本部(本部長・岸田文雄首相)は28日、国の宇宙開発の基本指針となる宇宙基本計画の工程表を改定した。日本が参加を表明した国際月探査計画「アルテミス計画」に向けた取り組みがより具体化された。岸田首相は同日の会合で「2020年代後半には、日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現を図る」と述べた。
新たな工程表では、アルテミス計画による月面探査などについて、月周回ステーションの機器開発や、月面での移動手段の研究などに取り組むとした。
このほか、災害時に被災状況を迅速に把握するため、日本独自の「小型人工衛星網(コンステレーション)」を構築することや、24年度に火星衛星探査計画(MMX)の探査機を確実に打ち上げることなどが盛り込まれた。
時事通信